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海色センサ

海色センサーの歴史

沿岸域海色走査計(CZCS)
沿岸域海色走査計は約7年間と半年にわたり稼動したセンサーです。このセンサーにより観測されたデータをもとに、海色リモートセンシングの基礎が作られました。

運用期間 1978年から1986年
搭載衛星 NIMBUS-7
軌道 太陽同期極軌道衛星
標準高度  955km
傾斜角 104.9度
周期 104分
降交点地方時
12:00
観測波長
  S/N比(ハイゲイン時) 主目的
1. 433-453nm 150 クロロフィル吸収
2. 510-530nm 140 クロロフィル濃度
3. 540-560nm 125 ゲルブストッフ濃度
4. 660-680nm 100 エーロゾル吸収
5. 700-800nm 100 陸域及び雲域検出
6. 10.5-12.5μm
0.220K(NEdT)
表面温度(打ち上げ後機能停止)
空間分解能 1 km
主な成果物 植物プランクトン色素濃度
拡散消散係数
正規化海面射出輝度@440nm
正規化海面射出輝度@520nm
正規化海面射出輝度@550nm
エーロゾル輝度@670nm
データ入手先 NASA/GSFC

海色海温走査放射計(OCTS)
海色海温走査放射計は、CZCSの運用停止から、10年をおいて実現した海色及び海表面温度観測センサーです。海洋生物関連の研究者から切望されていたものです。約8ヶ月の運用期間でしたが、停止後、直ちにSeaWiFSが打ち上げられ、海色観測の重要性を認識させたセンサーです。

運用期間 1996年11月から1997年6月
搭載衛星 ADEOS
軌道 太陽同期準回帰軌道
標準高度  800km
傾斜角 98.6度
周期 101分
降交点地方時 10:30分±15分
回帰日数 41日
観測波長
  S/N比 主目的
1. 402-422 nm 450 (S/N比) クロロフィル、有色溶存有機物
2. 433-453 nm 500 (S/N比) クロロフィル吸収
3. 480-500 nm 500 (S/N比) 色素吸収
4. 510-530 nm 500 (S/N比) クロロフィル吸収
5. 555-575 nm 500 (S/N比) 色素、光学特性、懸濁物
6. 660-680 nm 500 (S/N比) 大気補正(CZCS継承)
7. 745-785 nm 500 (S/N比) 大気補正、エーロゾル輝度
8. 845-885 nm 450 (S/N比) 大気補正、エーロゾル輝度
9. 3.55-3.88 μm 0.15 K (NEdT) 表面温度
10. 8.25-8.80 μm 0.15 K (NEdT) 表面温度
11. 10.3-11.4 μm 0.15 K (NEdT) 表面温度
12. 11.4-12.7 μm 0.2 K (NEdT) 表面温度
走査 走査幅 1400 km
直下点分解能 700 m
走査周期 0.905 sec
チルト -20,  0,  +20度
量子化 10 bits
主な成果物
クロロフィルa濃度
拡散消散係数(K490)
植生指数
海表面温度
正規化海面射出輝度
エーロゾル輝度
データ入手先 JAXA/EOC

海洋広域観測センサ(SeaWiFS)
海洋広域観測センサは、NASAと民間のOrbImage社との共同プロジェクトとして運用されています。このため、研究目的の利用はNASAへ登録した研究者に限定されています。商用利用のためには、OrbImage社へ利用料を支払い利用することが可能です。OCTSが機能を停止した後、直ちに打ち上げられ、観測を継続しています。

運用期間 1997年9月から現在
搭載衛星 OrbView-2(SeaStar)
軌道 太陽同期極軌道衛星
標準高度  705km
傾斜角 98.2度
周期 98.9分
降交点地方時 12:00±20分
再帰観測期間 1日
センサーバンド
  S/N比(ハイゲイン時) 主目的
1. 402-422nm 150 有色溶存有機物
2. 433-453nm   クロロフィル吸収
3. 480-500nm   色素吸収
4. 500-520nm 140 クロロフィル吸収
5. 545-565nm 125 色素、光学特性、懸濁物
6. 660-680nm 100 大気補正(CZCS継承)
7. 745-785nm 100 大気補正、エーロゾル輝度
8. 845-885nm 100 大気補正、エーロゾル輝度
走査 走査幅 58.3deg(LAC)  45.0(GAC)
走査距離 2800km(LAC)  1500km(GAC)
鉛直下分解能 1.13km(LAC)  4.5km(GAC)
走査周期 0.167秒
チルト -20,  0,  +20度
量子化 10ビット
主な成果物 クロロフィル-a色素濃度
拡散消散係数
正規化海面射出輝度@ 412, 443, 490, 510, 555nm
オングストローム係数@ 510, 555, 670, 765, 865nm
データ入手先 NASA/GSFC

中分解能画像分光放射計(MODIS)
中分解能画像分光放射計は、NASAにより運用される多目的センサーである。1999年に打ち上げられたTerraと2002年打上予定のAquaの二つの衛星に搭載される。Terraの降交点地方時は10時30分、Aquaの昇交点地方時は13時30分であり、午前と午後の観測が実現する。

運用期間 1999年から現在
搭載衛星1 Terra
軌道 太陽同期準回帰軌道
標準高度  705km
傾斜角 98度
周期 99分
降交点地方時 10:30
回帰日数 16日
搭載衛星2 Aqua
軌道 太陽同期準回帰軌道
標準高度  705km
傾斜角 98度
周期 99分
昇交点地方時 13:30
回帰日数  
センサーバンド
  主目的 空間分解能
(m)
観測輝度値
(W.m-2.μm-1sr-1)
要求S/N比
1 620 - 670 nm 陸域/雲域/エーロゾル判別 250 21.8 128
2 841 - 876 250 24.7 201
3 459 - 479 陸域/雲域/エーロゾル特性 500 35.3 243
4 545 - 565 500 29 228
5 1230 - 1250 500 5.4 74
6 1628 - 1652 500 7.3 275
7 2105 - 2155 500 1 110
8 405 - 420 海色/植物プランクトン/生化学 1000 44.9 880
9 438 - 448 1000 41.9 838
10 483 - 493 1000 32.1 802
11 526 - 536 1000 27.9 754
12 546 - 556 1000 21 750
13 662 - 672 1000 9.5 910
14 673 - 683 1000 8.7 1087
15 743 - 753 1000 10.2 586
16 862 - 877 1000 6.2 516
17 890 - 920 大気及び水蒸気 1000 10 167
18 931 - 941 1000 3.6 57
19 915 - 965 1000 15 250

  主目的 空間分解能(m) 観測輝度値
(W.m-2.μm-1sr-1)
要求NEdT
20 3.660 - 3.840μm 表面及び雲域の温度 1000
0.45(300K)
0.05
21 3.929 - 3.989 1000
2.38(335K)
2
22 3.929 - 3.989 1000
0.67(300K)
0.07
23 4.020 - 4.080 1000
0.79(300K)
0.07
24 4.433 - 4.498 大気温度 1000
0.17(250K)
0.25
25 4.482 - 4.549 1000
0.59(275K)
0.25
26 1.360 - 1.390 絹雲及び水蒸気   6 150(SNR)
27 6.535 - 6.895 1000
1.16(240K)
0.25
28 7.175 - 7.475 1000
2.18(250K)
0.25
29 8.400 - 8.700 雲属性 1000
9.58(300K)
0.05
30 9.580 - 9.880 オゾン 1000
3.69(250K)
0.25
31 10.780 - 11.280 表面及び雲域の温度 1000
9.55(300K)
0.05
32 11.770 - 12.270 1000
8.94(300K)
0.05
33 13.185 - 13.485 雲頂高度 1000
4.52(260K)
0.25
34 13.485 - 13.785 1000
3.76(250K)
0.25
35 13.785 - 14.085 1000
3.11(240K)
0.25
36 14.085 - 14.385 1000
2.08(220K)
0.35
走査 走査距離 2330km(cross track) by 10km(along track at nadir)
走査周期 0.049秒 (cross track)
データ入手先 NASA/GSFC

中分解能画像分光計(MERIS)
中分解能画像分光計は、海洋観測、大気観測、植生陸域観測、雪氷観測の多目的センサーです。可視から、中間赤外、熱赤外までをカバーするプシュブルーム方式の多波長センサーで、観測波長が可変です。

運用期間 2002年2月から現在
搭載衛星 ENVISAT
軌道 太陽同期準回帰軌道
標準高度  720-820km
傾斜角 98.6度
周期
降交点地方時 10:00
回帰日数 35日
センサーバンド 波長選択式 390から1040nm
波長幅選択式 1.25nmスペクトラム分解能
15中心波長
15μW.m-2.nm-1.sr-1(865nm, 10nm波長幅,低分解能観測時)
走査 観測幅 68.5°プシュブルーム式
1150km
鉛直下分解能 高分解能250m×250m
データ入手先 ESA/ESRIN

グローバル・イメージャー(GLI)
グローバル・イメージャーは、海洋観測、大気観測、植生陸域観測、雪氷観測の多目的センサーです。可視から、中間赤外、熱赤外までをカバーする多波長センサーです。

運用期間 2002年12月から現在
搭載衛星 ADEOS-II
軌道 太陽同期準回帰軌道
標準高度  802.9km
傾斜角 98.62度
周期
降交点地方時
10:30
周回帰日数 4日
センサーバンド
  波長帯域 利用分野 空間分解能
1 375-385 海洋、 大気、雪氷 1km
2 395-405 海洋 1km
3 405-417 海洋 1km
4 438-448(ピースワイズリニア) 海洋、陸、大気、雪氷 1km
5 455-465(ピースワイズリニア) 海洋、陸、大気、雪氷 1km
6 485-495 海洋 1km
7 515-525(ピースワイズリニア) 海洋、 大気、雪氷 1km
8 540-550(ピースワイズリニア) 海洋、 大気、雪氷 1km
9 560-570 海洋、陸  1km
10 620-630 海洋 1km
11 661-671 海洋 1km
12 675-685 海洋 1km
13 673-683 陸、大気、雪氷 1km
14 705-715 海洋 1km
15 705-715 陸、大気、雪氷 1km
16 744-754 海洋 1km
17 759-767 陸、大気 1km
18 855-875 海洋 1km
19 860-870 陸、大気、雪氷 1km
20 425-495 陸、大気、雪氷 250m
21 520-570 陸、大気、雪氷 250m
22 630-690 陸、大気、雪氷 250m
23 770-880 陸、大気、雪氷 250m
24 1040-1060 陸、大気、雪氷 1km
25 1100-1170 大気 1km
26 1230-1250 陸、大気、雪氷 1km
27 1360-1400 大気 1km
28 1540-1740 陸、大気、雪氷 250m
29 2100-2320 陸、大気、雪氷 250m
30 3.55-3.88 μm 海洋、 大気、雪氷 1km
31 6.45-6.95 大気 1km
32 7.05-7.55 大気 1km
33 7.25-7.75 大気 1km
34 8.35-8.85 海洋、陸、大気、雪氷 1km
35 10.3-11.3 海洋、陸、大気、雪氷 1km
36 11.5-12.5 海洋、陸、大気、雪氷 1km
走査 走査距離 1600km
鉛直下分解能 1km及び250m
チルト -20, 0, +20度
量子化 10ビット


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